幻のエビ「ガスエビ」
石川県で貴重なエビであるガスエビの唐揚げのご紹介です。カナザワマルシェでは取り扱い商品全ておすすめですが、ガスエビの唐揚げは貴重な一品です。
ガスエビとは
石川県ではクロザコエビとトゲザコエビの2種類が「ガスエビ」とされており、新潟県では「ドロエビ」また福井県では「ガサエビ」と呼ばれています。鎧のような茶色の殻に覆われており色も地味で見た目は決して良いとは言えないエビです。
北陸を中心とした産地以外にはほとんど出回らない「幻のエビ」といわれています。
ガスエビの旬
ガスエビは、9月上旬~6月下旬が旬の時期で、一番甘みがあり美味しいと言われています。しかし、種類によっては旬の時期が異なりガスエビの中でもドゲザコエビは4月~6月までで、クロザコエビは9月~翌年6月までとなっています。以上のことから2種類のガスエビが異なる旬として食べることができますので一年中ガスエビが美味しくいただけます。
濃厚な甘み
ガスエビは甘えびの味に似ており、甘えびよりも甘みが強いと言われています。
ガスエビは殻が茶色で見た目が良くないことから「見た目は悪いが味は極上」と言われており、北陸では甘エビよりもガスエビが好きで甘エビよりも甘いという人も多くいらしゃるようです。
甘みの元である自己消化酵素が豊富なガスエビは、他のエビと比べて鮮度が落ちるのが早く、古くなると黒くなります。この鮮度の問題から産地でないと味わえず首都圏等にはあまり出回らない貴重なエビです。
ガスエビの名前の由来
「ガスエビ」の名前の由来の一説には「カスのエビ」という話があります。昔は漁師さんや仲卸さんにとって鮮度が早く落ちて扱いにくいエビで高値がつかないカスのエビ、それで「カスエビ」と言われてるようになり、それが濁って「ガスエビ」と呼ばれるようになったようです。
時代がかわりカス扱いされていたガスエビが甘エビよりも高級な貴重なエビとして扱われるようになったことは何とも皮肉なことだと思います。
ガスエビの石川県の漁獲量
2020年石川県漁獲統計資料によると2020年度はガスエビが81トン、甘えびが742トンです。統計からもお分かりのようにガスエビは甘エビの約10分1程の漁獲量しかなく、幻のエビの所以は市場に出回る流通量が少ないことかわもわかります。
ガスエビの主な調理方法
がすえびの食べ方は大きく3つに別けられます。
まず1つ目として生食(刺身)で食べるです。殻と身がくっついていて取りにくいですが、石川県でよく食べられている甘えびと比べると水分が少なく甘みも非常に強く、甘えびよりも美味しいと言われています。刺身でいただくエビとしては最も美味しいエビのひとつであると思います。
2つ目の食べ方として塩ゆでがあります。塩ゆですると身が縮んで引き締まり、ほろほろとした舌触りになり甘みがより一層強くなり、美味しくいただけます。
3つ目の食べ方は唐揚げです。ガスエビを水洗いし表面の汚れを落とし、片栗粉にまぶして油でカリッと揚げます。揚げることにより身は縮みますが、殻の香ばしさと身の強い甘みが合わさり、とても美味しくいただけます。
ガスエビは味にクセがなく独特の強い甘みがありますので塩焼きや天ぷらなども美味しくいただけます。また味噌汁に入れてもガスエビの旨味やコクが出て深い味わいの味噌汁としていただけます。 石川県に来られる機会がある方は貴重な高級エビになった新鮮なガスエビの刺身を召し上がっていただきたいと思います。唐揚げもとても美味しいのでまずはカナザワマルシェのガスエビの唐揚げを是非お試しください。
商品紹介
紹介させていただきましたガスエビ料理のうち、家庭でも簡単に地元石川県の料理屋で食べる味になるように唐揚げにしました。鮮度の落ちやすいガスエビを新鮮な状態で粉付けして急速冷凍をかけた商品です。
唐揚げ粉にもこだわりがあって、北海道産の馬鈴薯でんぷんや赤穂の塩を使用しています。 がすえび本来の味がより際立つ様に、シンプルですが厳選した食材を組み合わせて製品にしています。
製造のこだわり
海の幸は鮮度が命ということで、本製品の製造工場では、信頼のおける目利きのバイヤーにガスエビを厳選してもらい、さらに仕入れから凍結までの流れをスピーディーに行えるように一日の製造量を抑えた形の、品質ファーストの製造方法をとっています。