食材紹介(能登牛とは)
能登牛(のとうし)は石川県内が最終飼養地かつ最長飼養地の黒毛和牛です。
他にも肉質等級A3・B3以上など、様々な厳しい基準をクリアしたものが能登牛と呼ばれています。
肉質のきめは細かく、脂肪が良質で肉本来の旨味が味わえます。
「第9回全国和牛能力共進会」では脂肪に含まれるオレイン酸含有量がもっとも多かったため「脂肪の質賞」を受賞しました。このオレイン酸の含有量が、肉のやわらかさ、香りのよさ、トロけるような食感に関連していると言われてます。
現在(2021年04月)は出荷頭数1000頭を超える数字になっているが、全国各地で食べていたくにはまだ少ない数字で、県内に来ないと中々お目にかかれない幻の牛でもあります。
食材紹介(能登牛の歴史)
実は江戸時代までの日本では、牛は食用としてではなく農耕用として飼育されていたそうです。
能登牛も同様に、明治25年頃に農耕用を目的とした四肢や前駆が屈強な種牛を兵庫県但馬地方から仕入れたところが能登牛の元祖と言われています。 その後兵庫県から昭和9年頃に種雄牛(しゅゆうぎゅう)を仕入れたところから霜降りが入った上質な食用牛になったそうです。
兵庫県は但馬牛の産地で、実は能登牛だけでなく神戸牛や松坂牛などの日本に黒毛和種のほとんどが但馬牛から始まり、生産者の試行錯誤の末に各地の良質な和牛が生産されています。
現在の能登牛は、さらに兵庫系の雄牛を交配して和牛としての改良を繰り返し、肉質のきめ細かい上質な和牛として高く評価を受けるまでになっています。